4-5 ずい道 P.124-125

ずい道の中の写真

———————ずい道(トンネル)の話———————

七葉迫の堤が完成したことにより,水げんかは減(へ)ってきました。しかし,横平地区の人たちは,水田に水を十分に入れることができませんでした。それは,用水路(ようすいろ)がとても長く土でできたかんたんなものだったので,モグラに穴(あな)をあけられたりして,こわれやすく,水があまりとどかなかったからです。

そこで,1954年(昭和29年)野中市五郎さんがお金を出され,地区の人たちと力を合わせ,ずい道を作ることになりました。毎日当番を決めて,小さな穴(あな)をほっていきました。しかし,今のような機械がなかったので,クワや石ノミを使った手作業による苦しい工事でした。

このずい道(トンネル)の完成により,水田の稲(いね)もよく実るようになったということです。

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年表

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