4-2-(2) ダムでしずんだ田畑 P.103-105
長与町では,水不足にならないように,本川内郷に長与ダムを造り,山から流れてきた雨水や地下水をためています。しかし,長与ダムを造るときには,たくさんの費用,ダムによってしずむ田畑や家,かんきょうへのえいきょうなど,いろいろな問題がありました。

現在のようす
本川内郷木場には,以前は田畑が広がっていました。しかし,長与ダムが造られたために,広い田畑はダムの底にしずんでしまいました。

本川内郷木場(昭和54年3月)
森は緑のダム
山に広がる森林は,ふった雨をたくわえ,少しずつ水を流してくれていて,「緑のダム」とも言われています。山の森林を守ることは,私たちの飲み水を守ることにつながっているのです。
水とわたしたちのくらし
長与町では,町の広報紙で,水を大切に使うことや,川の水をきれいにすることなどをよびかけています。また,水道施設の見学も行っています。さらに,「長与川をいつまでも大切に守る」という願いをこめて,長与川の清掃や,長与川祭りでの鯉やメダカの放流など,さまざまな催し物(もよおしもの)が開かれています。

川の清掃

長与川の立て札
私たちがいつも安心して水が使えるように,一人一人が家庭や学校でできることがあります。話し合って実行しましょう。
———-水を大切に使うくふう———-

浴槽(よくそう)は小さなものでも200L。せめて残り湯の半分位は,洗たく・そうじ・まき水に使えそう。

洗面,すいじには,水の出を調節して…。節水コマもあります。

バケツ洗いなら5杯ですむ洗車も,流しっ放しのホース洗いでは,30杯以上の水が必要で
す。

洗たくでも,工夫をすれば1回100Lの水ですむはずです。流しっ放しだと240Lになります。

歯みがきも,流しっ放しでは,1分間約6Lの水のムダ。
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使った水はどこへ
家庭や学校などで使われた水は,下水管を通って,浄化センターできれいにして大村湾へ流します。

使った水をきれいにするしくみ

水をきれいにするために,浄化センターでは微生物(びせいぶつ)が使われています。